情報ハイウェイ開通記念 記念通行券

日本高速通信株式会社は、日本道路公団とトヨタが出資して設立した通信事業者で、現在のKDDIの前身企業の一社に当たります。
本券は昭和62年9月4日を記念しており、アーカイブを確認すると、同月に市外電話サービスが提供されたことから、本サービス開始記念と推測されます。
<2021/08/06追記>後述する首都高の記念誌によると、東京~大阪間の市外通信サービス開始とのことです。
本券は、日本道路公団2枚、首都高速道路公団1枚、阪神高速道路公団1枚の4枚セットです。

封筒


発行:日本道路公団 東京第一管理局
区間:東名高速道路 東京~東名川崎
区分:普通車
期間:S62.9.4~S63.9.3


発行:日本道路公団 名古屋管理局
区間:名港西大橋
区分:普通車
期間:S62.9.4~S63.9.3


日本道路公団同士なので、通行券部分の様式は同じです。
裏面の印は、東京第一管理局は二重丸に対して名古屋は一重丸なのと、割り印にしているか否かの点で差が見られます。

発行:首都高速道路公団
区間:東京線
区分:普通車
期間:なし



追記<2021/08/06>
日本高速通信株式会社・情報ハイウェイ開通記念通行券
昭和62年9月に日本高速用地株式会社 が東京~大阪間の市外通信サービスを開始するにあたって、その開通を記念して通行券を発行した。記念通行券(対象路線は東京線、車種は普通車)6000枚を同社買い取り方式により発売した。
『首都高速道路30年史』375頁(首都高速道路公団,1989)

発行:阪神高速道路公団
区間:阪神東地区
区分:普通車
期間:なし
都市高速公団を比較すると、首都高速道路公団は回数通行券、阪神高速道路公団は記念通行券として扱われています。ここで興味深いのは、首都高速道路公団は回数通行券約款上の交換・払い戻しに応じるとしているのに対し、阪神高速道路公団は、料金変更時の交換と、原則払い戻さない。としていることから、回数券廃止時の払い戻しに持ち込んだ場合の扱いが気になるところです(約款上、記念の文字は無し)。




おまけ
阪神高速道路公団の見本券

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